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白河ま日記(仮)

あたまわるいぶんしょうかくよ

ミギーと私の一人称

寄生獣』を読み返して、ふと「これだ!」と感じたことがある。 私は自分を「私(わたし)」と呼称するが、これは『寄生獣』の寄生生物“ミギー”が自分を「わたし」と呼ぶのと同じようなものだろうと。

性別違和感を持つ女性の場合、私的な場での一人称を「俺」や「僕」とするケースがある。何割くらいがそうなるかは知らないが、かなり多いと思われる。「わたし」と言うと女性の一人称を使っているようでしっくりこない、抵抗を感じる、ということだと思う。

そういう私も子供時代に自分を「わたし」と言いにくいときは、その場その時のノリや気分で「俺・おいら・わし・あっし・拙者」などを混ぜて使ったことがあるように記憶している。でもいつの間にか「わたし」で落ち着いてしまっていた。 仕事や公的な場では性別にかかわらず「わたし」を使うのが一般的だから、自分を「女です」と宣言しているわけではない、と自分を納得させたのだろうか? どうもその辺りの記憶が無い。

ただ、今も使っていて、その感覚は、性別を持たないミギーが自分を「わたし」と呼ぶのと同じような感覚という気がした。単に一(いち)人間、一生物として、淡々と「わたし」を使う感覚。うまく言えないが、そういうことなのだろう。