白河ま日記(仮)

あたまわるいぶんしょうかくよ

2008年11月06日『私とナイト(騎士)願望と・2』

25歳ごろ

職場のある男性が、私に惚れたらしい。 そのことに気づいたのは、同僚全員でやるはずの飲み会に行ったら参加者がことごとく都合が付かなくなり、こじゃれた店でその男性と私のサシで飲むはめになったからだ。 人の恋路を応援したい善良な同僚たちが仕組んだデートだったらしい。 タデ食う虫も好きずきというのは本当だなと初めは思った。 しかしその日と後日の私の観察では、たんに身近にいる年齢が近いフリーの女性なら誰でも良かったようだ。 候補者の中では比較的人当たりが良かった私がターゲットになったのだろう。 でもな、あんたが見ている私は仕事モードの私だから!!! おだやかに当たり障りがないように振る舞ってるだけだから!

上記の飲み会がデートに化けた日、店を出た彼と私は外をそぞろ歩くことに。 なりゆきで・・・というより、そういう計画だったようだ。 薄暗い裏道をどこが目的地という訳でもなく歩く。 ちょいとヤンキーだかチーマーっぽい若者たちがたむろするそばを通り過ぎることもある。 どうやら「吊り橋効果」を狙っているらしい。 だが私は思う。もし自分が吊り橋効果を使うなら、せいぜい遊園地のジェットコースターやお化け屋敷レベルですませると。 実際に危険があるかもしれない夜道を、大切な人を連れて歩いたりしない。 複数の、もしかしたら武器のたぐいを持っているかもしれない相手から、大切な人を守れる保証はない。 だから、かえって私はその夜道は怖くなかった。 危険がないからこそ連れ歩いているのだろう。 そうでないのならその男性はとんでもない馬鹿だ。 こうも思った。この夜道吊り橋効果作戦が効果を発揮する相手は、余程うぶなコか、逆に「私を落とそうとしてるのね。かわいいわ」なんて思うお姉様タイプの人なんじゃなかろうかと。 そして私はどちらでもないのだ。

後日、結婚を前提に交際を申し込まれたが断った。 彼はデートブックに書いてあるようなことはやっても、私がどういう人間なのか探ろうとはしなかった。 私が「タデ」だと気づいていなかった。 ただの「女性」だと思っていたようだった。 「幸せにするよ」と言われても、私にとっての幸せがなんであるか考えてみてもいないような人間の台詞では信用できない。 (追記:そもそも結婚は片方が幸せにしてもらうものではなかろう。ともに協力して幸せを作っていくものではないか。)

まー、そもそも男に興味なかったしな! (以前書いたことがあるように、私は結婚「したくない」人間だし。)


<またつづく>